発展途上国への海外赴任直後にクーデターに巻き込まれたアメリカ人家族のサバイバルクライシススリラードラマ。
オーウェン・ウィルソンが主演、ピアース・ブロスナン、レイク・ベルらが共演。
アメリカ人のジャック（オーウェン・ウィルソン）は東南アジアの某国の水事業開発のため、テキサス州から妻と2人の娘と一緒に海外赴任してきた。
しかしその国では、アメリカが支援を名目に水の利権を獲得しており、アメリカによるインフラ乗っ取りに危機感を感じた市民が蜂起し、17時間前にクーデターを起こして国のリーダーを抹殺していた。
目の敵にされた外国人が、暴徒化した市民に次々と殺される中、ジャックは家族とともに川を隔てたベトナムへの逃亡をはかるが.....
「水には血を！」（テレ東版）
アメリカの発展途上国における利権搾取に対する市民の反発を描いた作品。
暴徒化した市民による襲撃はリアリティと迫力があり、緊張が途切れることなくハラハラドキドキで目が離せない。
実際にアメリカは途上国で似たような事件に巻き込まれており、本作はアメリカの傲慢な海外政策への忠告の想いが感じられる。
主人公の名前・ジャックはアメリカによる途上国におけるウォータージャック（盗み）のメタファーでしょうか？
後半では過去にアメリカが武力による侵略戦争を行ったベトナムに救いを求めるのが滑稽です。
一方でジャックの娘がワガママでうるさくて、イライラさせられる。
最期は家族愛で上手く纏めていてホッコリです。
「パパ 私が生まれた時のお話をして…」（TBS版）
2024.2 BS-TBSで鑑賞（土曜映画デラックス）
2022.9 テレ東で鑑賞（午後ロード・吹替：中島恵子 訳）
2020.6 テレ東で鑑賞（午後ロード・吹替）
