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夜の人々のgenarowlandsのレビュー・感想・評価

夜の人々(1948年製作の映画)
3.8
初、ニコラス・レイ監督。
犯罪を犯した若い二人の逃避行。
ノワールではあるけれど、先の見えない恋愛が痛々しく悲しい純愛映画でした。心理描写が丁寧で、文学的なセリフに細やかな表現、原作があり、1974年にロバート・アルトマンによってリメイク(「ボウイ&キーチ」)されています。

世間知らずなために、利用され罪を被らされたボウイとボウイの将来を心配するキーチ。若い二人の恋は、破滅に向かうしかないのがわかるから切ない。

初めて人を愛し、信用できる人に出会った幸薄いボウイ。愛する人を幸せにすることがボウイの幸せ。
アル中の父に利用されてきたキーチ。ボウイが自首することで罪の軽減を願う。

追い詰められた中で愛しあう二人の姿が美しかったです。

キーチ演じるキャシー・オドネルは仔猫のようにしなやか。
ボウイ役のファーリー・グレンジャーは中性的魅力で黒髪の美しい青年。ヴィスコンティの「夏の嵐」(未見)で主演。

700キリ番😊
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