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怪物はささやくのkuuのレビュー・感想・評価

怪物はささやく(2016年製作の映画)
3.8
『怪物はささやく』
原題 A Monster Calls.
映倫区分 G.
製作年 2016年。上映時間 109分。

イギリスの作家パトリック・ネスによる世界的ベストセラーを、『永遠のこどもたち』のJ・A・バヨナ監督が実写映画化。
孤独な少年と怪物による魂の駆け引きを幻想的な映像で描いたダークファンタジーで、スペインのアカデミー賞と言われるゴヤ賞で9部門を受賞したそうですハイ。

裏窓から教会の墓地が見える家で難病の母と暮らしている少年コナー。
ある晩、彼の前に怪物が現われ、これから3つの『真実の物語』を語ること、そして4つ目の物語をコナー自身が語るよう告げる。
しかもその内容は、コナーが隠している『真実』でなければならないという。
嫌がるコナーをよそに、怪物は夜ごと現われては物語を語りはじめる。
『PAN ネバーランド、夢のはじまり』のルイス・マクドゥーガルがコナー役で主演を務め、母親役を『ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー』のフェリシティ・ジョーンズ、祖母役を『エイリアン』シリーズのシガニー・ウィーバーが演じる。
リーアム・ニーソンが怪物の声を担当し、モーションキャプチャーにも挑戦してますよー。

病人も辛れぇが、看病するほうもそりゃ大変。
しかも、そうは本人は言葉に出しにくい。
自分は健康やのに弱音なんて吐けんがな。。。みたいな。
今作品は、四十七歳で病没した女流作家シヴォーン・ダウドの原案をもとに、パトリック・ネスが書きあげた同名小説をもとにしている。
今作品は、若くして多くの人生の試練に直面した少年を描いたドラマ映画でした。
怪物くんが云っていたように、コナーは子供と呼ぶには年を取りすぎているが、人間と呼ぶには若すぎる。
特に終盤は悲しいシーンが多く、胸が締め付けられるような感動的な映画でした。
また、この物語の教訓とメッセージは、実はとても深いものでしたよー。
怪物は、決して怖い怪物ではなく、人が怪物に追われるような映画でもなく、またその逆でもない。
しかし、モンスターの特殊効果や効果音はとても良かった。
リーアム・ニーソンの声も、温かみと強さ、迫力という要素を加えていたかなぁ。
善き作品でした。
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