naoyuki0917

だれも知らない建築のはなしのnaoyuki0917のネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

日本での近代建築以降の簡単な流れが分かりやすかった。
特に、日本人がどのようにして海外に通用するようになっていくかという点は、
やや皮肉がこもっているようにも感じたが、納得できる説明であった。
・日本人は自分で自らの建築が説明できない。だから飽きられることがなく、ある種の「オーラ」まとっていることができた
・日本人はもともと多元主義の文化。だからポストモダンをやりやすい環境にあった。

そして、建築家の「影」にスポットを当てているのが新鮮であった。
安藤さんや伊東さんが弱音を吐く、そんな姿はあまり見たくないような気もするが、
それが日本の建築の現状なのだと、非常に危機感を覚えた。
実際、彼らは建築以外で社会に貢献する方向へと、ややシフトチェンジをしている。
この時代の建築が、どういう意味を持つのかを考えないといけない。ビジュアルだけ、従属的ではいけない。
どう、建築で社会に貢献ができるのか。今後私たちの世代が、考えていけなくてはいけない命題であろう。
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