掘り出し物の快作
結婚披露宴、その日のスナップ写真も入ったムービーが式場側であっという間に編集されてお色直しの頃に流れるのは何度か見ている
技術の進歩もさることながらビジネスってすごいなと感心する
葬式でも式場側制作の故人を偲ぶムービーが流れるのは特別なことではなくなった
つい泣いてしまうわけなんだけれど、なんだかお金の匂い的な若干の違和感を感じたりもする
こちらオプションとなっておりまして料金は…みたいなやりとりを想像してしまうというか
作らないと故人様が成仏されないというわけでもないのですが、はい…と言外に含みがあるような
この作品、喪主と葬儀やさんの物語
故人のムービーを作りませんか?と持ちかけるところから始まり、つかみはOKな冒頭のシーンから孫も巻きこみながら意外な展開に
荒唐無稽とも言える設定ながら地に足がついた大人な演出で心揺さぶってくれる
これなら故人もしっかり成仏できそう
笑って、泣いて、唯一無二の作品
唯一無二といえば、この作品のでんでんはその魅力を余すところなく発揮
この役はでんでん以外考えられない
代わりがいないって凄い
映画は20本は見てると思うし「ゆとりですが…」もよかったけど、間違いなくでんでんのベストアクト級
三浦貴大もいい感じ
そしてこの監督の作品、もっと見たい