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チキンズダイナマイトの8bitのレビュー・感想・評価

チキンズダイナマイト(2014年製作の映画)
3.7
*夏の推し女優祭り2017*④本目

ヒロインは恒松祐里さん。
「くちびるに歌を」での合唱部の部長役がとても印象的で、以来気になっている女優さんです。
映画の舞台となった長崎県・五島列島に実際に住んでいる子なのかと勘違いしたくらいにハマっていて、主演のガッキーを完全に食う存在感を見せていました。
その後、「ハルチカ」や「サクラダリセット」などのメジャー作を経てついに、黒沢清監督の「散歩する侵略者」のメインキャストに抜擢。これは観るしか!

ndjcで作られた30分の短編。思わずつっこみたくなるような、奇抜だけど不思議とリアルに感じるストーリーが「青春!」のにおいに溢れていて、とても清々しい気持ちになれる映画でした。
鬱屈した日常の景色を変えたい!と一念発起してチキンズダイナマイトに挑む岡山天音くんがバカだけど真っ直ぐで良いんですよね。決意を秘めた彼はどんどん男前になってゆく。
あの頃の自分にも「景色を変えてみないか?」なんて言ってくれる人がいたら、その後の人生も変わっていたのかもしれないね…(遠い目)。
彼のチキンズダイナマイトに巻き込まれ、最初はどん引きしながらも次第に感化されてゆく恒松祐里さんもまた可愛らしい。
しかめっ面からの笑顔のギャップな!
本作といい「くちびるに~」といい「ハルチカ」といい、彼女は日本一音楽室が似合う女優さんだと思います。

それにしても30分は短い。
もう少しふたりの心の移り変わりをじっくり観たかったなとも思う。
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