大人たちの愚行に振り回される子供たちに反抗心や不安が垣間見え身につまされる。
しかし、陰と陽の兼ね合いが絶妙で、面白可笑しい子供たちとブリティッシュジョークで軽快に見れてしまう。
さらに、手数や種類の多いショット、緩急ある構成、子役たちの演技で冗長さは皆無。
ジェスが映っているシーンは全てがハイライトと言っても過言ではない。
叔母さんのカボチャのシーンには不謹慎にも笑ってしまうこと必至だ。
だが、可笑しいだけでは終わらない。
お爺ちゃんの畳語は印象的。
余命幾許もない彼の言葉には含蓄があった。
ロッティのスピーチは感動的だ。
ミッキーは勇気がある。
しみったれ叔父さんにもきっといいところはあるだろうたぶんしらんけど。
ダグとアビーはポンコツだけど愛してる!!!!!
ケネスは…忘れた。
良くも悪くも個性的な登場人物を通して、ある意味全員が主人公のように、本当に大切なものは何なのかを考えさせられる。
ラスト、再生の部分はもう少し描いてほしかったという心残りはあるが、総じて何回でも見られる愉快かつ示唆に富んだ作品だった。