Natsumi

ゴッホ 真実の手紙のNatsumiのレビュー・感想・評価

ゴッホ 真実の手紙(2010年製作の映画)
3.5
900通を超える手紙から引用したガチゴッホの言葉🧔🏼‍♂️で構成されているので、全体を通してフィクションみが少なくて、自然に受け入れられる🧠〈welcome!
ゴッホが見つけた美しいもの、景色、その瞬間を遺してくれたことが嬉しいし、写真と違って、彼の作品ひとつひとつが彼の頭を通した世界なので愛おしい🫶

アントンモーヴやヨゼフイスラエルスの影響をゴリゴリ受けてた地味ゴッホをカラフル🌈にさせたのが、テオの印象派の話✉️ではなくて“織物”だったのは知らなかった!織物のビビットな色のバランス、遠目で見た時の調和のとれた美しさがまさにゴッホの絵そのものだと思った🖼️
そして「未来の画家は色彩を自在に操るのだ」って言葉が印象的だったな〜🎨🌈

あとゴッホ&ゴーギャンが、浮世絵マニアだったの嬉しいね!🇯🇵当時は今みたいに他国の状況なんて知れないからこそ、国によって絵の発展のベクトルが違ったの面白い!昔の“それぞれが独自に発展してく面白さ”も、現代の“繋がってどんどん影響し合ってく面白さ”も、どちらも素敵だと思った😉

「好き好んで心を病んだわけじゃない
だが一度病んだら抜け出せない」
という言葉がとても重く辛かった。経験した人にしかわからない、簡単には共感できない深い絶望だからこそ、その気持ちに自分は無関心でいたくないって思った。
退院した後も一人で黄色い家に帰る姿を想像して胸が抉られた。どれだけの孤独、強い悲しみの中で生きていたんだろう。今すぐ飛んでって「みんなあなたが大好きだよ」ってギュッてしたい🫂💕

元気な時の手紙✉️に綴られた
「大地や空や太陽の美しさときたら!
バイオリンの弓のように絵筆が動く、
それが実に楽しい。」
って言葉に少しだけ救われる。彼の人生にそう思える日々が1日でも多くあったらいいなって思った!
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