スギノイチ

三つの顔のスギノイチのレビュー・感想・評価

三つの顔(1955年製作の映画)
3.6
三國連太郎パートは『白熱』だし、水島道太郎パートは『罠』。
日活らしく節操のない外国映画の翻案だし、井上梅次にしてはテンポも悪いのだが、後半の伊藤雄之助の言動がことごとく泣かせにくる。
「俺もう会えないと思ってたんだよ。こんなに良い日になるとは思わなかった。」

悪役の安部徹にしても、いつもの悪漢かと思いきや、まさかのグッとくる造形。
悪徳ボクサー役の高品格は、元東洋フライ級チャンピオンという経歴も納得の迫力。
スギノイチ

スギノイチ