SHIDOU

ラ・ラ・ランドのSHIDOUのレビュー・感想・評価

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
5.0
2017.4.12/4.16 3・4回目鑑賞。
飛行機の機内で観る。
改めて見てみると、プロットやミアとセブの心の動きって、中学生レベルの初々しさ。ほんとピュア。そこにリアリティがないと思う人もいるかもだけど、これはおとぎ話ですからね。
そしてやっぱり、何度見てもラストの展開でエモーションが限界突破して、自分の涙腺も崩壊してしまう。このエネルギーだけは誰も否定できない映画のマジックだと思う。


2017.3.17 2回目鑑賞。
わかっていても心揺さぶられてしまう。けど一緒に見に行った人にはハマらなかったようで、ジャンルとしてどうしても好みが分かれやすいのかなと思いました。デートムービーとしてはちょっとハードルが高いかもしれません。

【心揺さぶられる理由】
自分がどういった映画に理屈なく強烈に惹かれるのか、ラ・ラ・ランドを観てはっきりと自覚した。

見事な構成の物語でもない。
計算しつくされた脚本でもない。
抑制された演出でもない。

自分自身の人生と重なって見えるような作品。これなんだ。

僕にとって、太陽の少年も、ジョゼと虎と魚たちも、ブルーバレンタインもそうだった。

ボーイミーツガールの始まりから終わりまで。

観た当時の自分自身の状況、心境が覆い被さってきて、体験と重なり合わさる。登場人物に感情移入ってレベルじゃなく、自分が登場人物になってしまう感覚。

別にセブに似ているわけでもないし、ミアのように秘めたる才能を持ち合わせてるわけでもない。

でも、単なる物語を超えてしまった瞬間、すべてが愛すべき存在に変わる。

正直なところ、ミュージカル映画は元々苦手だったし、セッションのデイミアン・チャゼル監督作品でなければ、観ていたかすらもあやしい。

実際観てみて、ミュージカル部分に惹かれたのかといわれるとそれもハッキリしない。序盤、唐突に挟み込まれるそれらのシーンは、むしろ少し引き気味で、「俺、これ楽しめるだろうか…?」と不安すら感じていた。

けれど、セブとミアの話が転がり始めると、ドラマとミュージカルは次第に境界線をなくしていく。次第に何の違和感もなくなってくる。

そしてラストの展開を観て感じたのが、本レビュー冒頭の内容だ。
ネタバレ回避のため内容には言及しないが、僕はもうこらえきれず嗚咽を漏らしてしまった。

こうした事態なので、もはや完全に思い入れができてしまい、冷静に採点はできなくなっています。

5000000000点。
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