これは・・・なかなか・・・意外に良かった。
他の多くの人のレビューにもあるけど、ストレートに「感動モノ映画」として宣伝されているので、観る側としてはちょっと腰が引けてしまう面があるかな。泣かないと許されない、みたいな（笑）。正直、いったんはスルーしようかと思ってたんだけど、割と評判が良いのでやっぱり観てみようかなと。結果、観て正解。
前半、インドの貧民層の生活の暗い面を（かなり気を使いながらも）踏み込んで描いているし、一方であまり馴染みのないインド中部の風景や、そこを走る列車の様子も知ることができる。
観る前に描いてた過剰演出なドラマっぽい部分はあんまりなくて、むしろちょっとドキュメンタリー風な場面もあったり。（逆に彼女と弟の話は実話ベースなのか？位置付けが分からなかった）
実話が元になった映画で、スタッフロール前にモデルになった人たちの写真を映しながらその後を伝えるのは「バーニング・オーシャン」でもあった定番演出だけど、行方不明になる子供の数やそれに対するユニセフの活動の告知をするのは良かったんじゃないかな。
あと、タイトルの「LION ライオン 25年目のただいま」もう少し何とかならんのかいな。
