Masumi

サウスサイドであなたとのMasumiのネタバレレビュー・内容・結末

サウスサイドであなたと(2016年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

You don't knowとTell me thenで成り立つデートって最高やなぁ。


アメリカを代表するパワーカップルの初デートを描いた良作。

質問と知識がイコールの関係性の2人が小技を決めながら会話の中でお互いを認め合うみたいな流れすごくいい。(ビフォア三部作は至高)。
お互いの根底に流れる本質に触れようとするやりとりが対話で、直感的で抽象的な好意から、先へ進むための地固め。
デートの段階で噛み合わなくて違和感を感じても、ときめきを優先してしまうと結局のちのちうまくいかなかったりするから本当に対話は重要やし、楽しみたいところ。

けど2人みたいに自分の考え方や理想、果ては怒りや批判みたいなネガティブな意見さえも曲げず隠さず話すのって難しい。
だから教育って大切なんやな。
受動的な、聞くだけの授業のことじゃなく、ディベートとか発表みたいな。
抑止の少ない、表現力や創造力を伸ばすための学び。
教会のシーンはライブと一緒、自分たちも声をあげるとその気になる不思議。
大統領は伊達じゃねぇな…
(自分はラーニングコモンズ設立の意図もよくわからんまま終わった学生時代…)


ホープフルでミス・インディペンデントな女と、希望に言葉で翼を与える男。希望で繋がり足りないところは補完し合うかたち。
美化してる部分もちろんあるんやろうけど、純粋にいい初デートやなぁ。

あとドゥザライトシングを初デートで観てるのもなんかエモかった。時代……
Masumi

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