服部だった何か

サムライ・ロックの服部だった何かのレビュー・感想・評価

サムライ・ロック(2015年製作の映画)
2.8
そういや劇場で観たもののすっかり忘れてて今更やけど。
いや、別に記憶から消したくなるような映画やったとかいうことは断じてない。いやほんまに、ほんまにやで。

詳しくは知らんし勿論ファンでもないし存在自体知らんかったんやけど、中京地区のご当地アイドル的な?ボイメンのメンバーをメインキャストに置いた作品。
「幕末高校生」なんかとは逆パターンで信長や秀吉といった戦国武将が現代にタイムスリップしてくすぶったロックバンドに出会い、色々あってアイドルとして活動したりなんかするお話。
ようわからんってか?いや、書きながら俺自身ようわからんと思ったけど概ね間違ってない筈や。

ただこれがなんや中身の無いアイドル映画かと思いきや葛藤や成長ってものを存外丁寧に描いてて結構楽しめたってのが俺の感想や。
序盤のバンドシーンで完全に録音されたものに動きをあててる感じやったから「これはマズいぞ」と思ってたんやけど意外なドラマ性という部分に助けられて終わる頃には「観た甲斐あったな」と思えた。
アイドルとしての活動へシフトして終盤にライブシーンなんかもあるんやけど(実際にライブを実施したようやな)、ここの音に迫力が足りんのがもったいなさを感じたなぁ、音楽が重要なんやからもっと音量が欲しかった。

そういえば唯一信長役の小林豊には見覚えがあって、仮面ライダー鎧武のバロン役の人なんやけどやな。
ローカルアイドルから全国区へ行くのも納得な程メンバーの中でも頭一つ抜けて男前やなと再確認させられた。

いやはや人は見かけによらんとはよく言うけど、映画もレッテルによらんと改めて思った次第やわ。
つい最近攻めすぎを若干後悔したりもしたけど、こういうこともあるから攻めの姿勢はやっぱり大切やな工藤。