チャチャのパパ

猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)のチャチャのパパのレビュー・感想・評価

4.0
このシリーズは、一作目が何故エイプ達が知能を持ったか?で、次作が、エイプの長となったシーザーと人間達との交渉と悲しい決別。そして今回の、ほぼ人類最期の戦闘を描いている。

最初のシーンで、人間の部隊になぜかエイプが混ざっていたがソレが死んだコバ派の残党と分かる。

今度の相手は、前回の様な火器こそ持っているがシロウトの人間達と違って、本物の軍人達だ。

それが相手というだけでも大変な所だが、実はエイプ達も一枚岩ではなく、それが後の禍根となる。

今回、初めて登場した、シーザーの2匹目の子供がコーネリアスと知る。え?この子が第一作のコーネリアスになるのか?

敵の大佐も、実はサイコパスではなくて、行動には理由がある。しかし、なんと言う皮肉な結果。

主人公がシーザーだから、いやが上にも猿の味方で観てしみい、映画館を出たらすぐにエイプ歩きして、エイプ訛りになる。それくらいシーザーというキャラクターは魅力的でもあり、感情移入してしまう。

途中、シーザー達が大佐の砦に捕まり、強制労働させられるが、コレは正に黒人奴隷の悲惨な状況なのではないか?元々の原作も、有色人種に捕虜となった経験が下敷きになっていることからもそう思わせられる。

結局は、人間同士の殺し合いも、勝利したかに見えた北軍は大自然の中ではあっけなく滅ぶのだ。

シリーズは、これで完結するのだろう。少し寂しいが、良い映画でした。