kororoko

母の残像のkororokoのレビュー・感想・評価

母の残像(2015年製作の映画)
3.5
ジェシー・アイゼンバーグが見たくて鑑賞。
が、弟、ネトフリ「13の理由」のタイラーじゃないか!まだ幼い!
この俳優さん、鬱々とした気持ちを抱えつつもダークになりきれない役がとても合うね。

母の残像は見事にこの作品を表したタイトルで、自分のやりたいことをしてきた奔放ともいえる女性に取り残された男三人が、迷路に迷い込みながらも、ゴールを見つけるというより「一休み」できる居場所を探してるように感じた。
「HOUSE」ではなく「HOME」のような存在。

母親とはそういう存在で存命のころは、彼女の帰国が彼らの「一休み」だったのだろう。
その意味ではとても良い母親だったと思う。

ただ、やはりセリフにもあったように人は完璧ではないので、彼女も完璧ではなく、父親は慰めを求めるし、兄は父親になる責任を受け止めきれずにさまよう。
そして、弟はまだ夢を見ている。

たぶん、見る人によって感じることが全く違う作品。
kororoko

kororoko