海水浴を楽しむ人々で賑わうリゾート地にすさまじい飢えに耐えかねた太古のプレデターが現れた。
人々の命とビーチの平和を守るために男たちが戦いを挑む…。
リゾート地に現れた巨大なサメが人々に襲いかかる恐怖を描いた作品。
名前もひどいですが内容もひどい。
『ジョーズ』と『ジュラシックパーク』の2つの映画を組み合わせたタイトルだが、その2つとは全然関係ないのでだまされてはいけない。
私はB級映画が好きなんだけど、これはもうJ級映画ですよ。
どこから突っ込めばいいのかわからない。
1979年製作の映画なので映像も古くて、観辛いです。
ストーリーはというと、ハワイのリゾートホテル沿いのビーチで謎の人食いサメが暴れるというありがちな内容。
とりあえず私なりの見所を箇条書きします。
・登場人物が総じてキレやすい
・人喰いサメの実体
・人喰いサメが登場した際のパニックっぷり
・人喰いサメの退治方法
・間違った日本人
また、サメが小さすぎるのと、ただプカプカ浮いてるだけで一つも暴れてくれません。
確かに人が襲われるシーンもあるが、なんか適当ってゆーかゴチャゴチャっと描かれてるので、全然怖くありません。
というか、そもそもこいつサメなのか何なのかよく分からない生物なんだが。
背びれも2つあってサメとはなんか違うような…。
ぶっちゃけ、あれはフナかアイナメだろ。
確かに『Jurassic Jaws』は「ジュラ紀のサメ」ではなく、「ジュラ紀のアゴ」だから、ギリギリのラインで嘘はついてません。
いずれにせよ、少なくともパッケージに描かれているような生き物は出てきません。
そして途中でかなり恥ずかしい日本人(鈴木さん)が、アイ・アム・ア・ジャパニーズ・サムライと名乗ってカヌーに乗り込み、南無妙法蓮・・万歳日本と叫んでサメに突撃していきますが、そちらの方が見ていてサメより怖いよ。
「苦笑」と「失笑」も感動のひとつだと割り切れば、これはもう最高に感動させられる映画です。
最初から最後まで「苦笑」と「失笑」しか得られません。
少しでも興味が持てたなら是非見て頂きたい。
そして金をドブに捨てて欲しい。
ちなみに似たタイトルの映画に『ジュラシック・シャーク』ってのがあるんだけど、別に間違ってどっちを観ようが関係ありません。
どっちも同レベルのクソ映画ですので。