こずこず

ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声のこずこずのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

不遇な人生を歩んできた少年が、稀有な才能と強運、そして一部の理解ある教師達の愛情によって、道を切り開く話。

父親が、こっそり息子にお小遣いを送ったり、コンサートに来て涙ぐんでしまったり、少しずつ改心していく様子がよかった。息子の歌声に心洗われて、自分自身から逃げるのをやめたのだろうと思う。

主人公も、音楽を愛することで強くなり、歌に向き合うと決め、全てから逃げる癖をやめたのがとてもよかった。

声変わりした後、アルト転向の選択肢もあったのに歌に執着しなかったのは、この先自分は何だって乗り越えられるという自信をつけたからだろうと思う。

ただ、ライバルが最後まで性格悪すぎて驚いた。
人によっては、清らかな心じゃなくても清らかな歌声は出せるんだね。
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