わせ

氷の花火 山口小夜子のわせのレビュー・感想・評価

氷の花火 山口小夜子(2015年製作の映画)
4.0
自分という存在を押し通すこと、何かひとつを極めること、他人に負けないこと、それだけが個性、なのでは無いということ。好きなものを 光り輝くものを見つけるのが得意なのも、たくさんの事柄に挑戦することも、探求を諦めないことも立派な個性だ。多様多種な服に包まれ服に連れていかれるがままに表現をする姿、これが彼女だったしそれ以外の表現の活動の過程も作品も彼女そのもので。人生というランウェイを何処までも歩いてゆき 道行く先で見つけた煌めきを自分の中に落とし込む、そしてそれを更に美しいものにすること。それが誰よりも得意だったひと。外面も内面も美を突き詰めて生きていったひと。貪欲なまでに美を、好きを、学びを、表現を 極めるすがた。個性というあまりにもぼんやりとした概念の多様性を教えてくれた。山口小夜子さんはわたしの永遠の憧れです。
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