「俺が、俺を、捜査する—— 。」
何じゃ、このコピー。と鼻で笑っていたら、本当にそんな話だった件。
はい。自分の部下が一生懸命事件の真犯人を捜しているけど、「犯人、俺なんだよね…」という話。バレるかバレないか、主人公と同じイヤ〜な緊張感で手に汗握る韓国映画。
昇進を控えた敏腕刑事のチェ班長（ソン・ヒョンジュ）。部下達による祝宴の帰りに乗ったタクシー運転手に人気のない場所で襲われる。乱闘の末、誤って相手を殺してしまったチェは昇進に影響することを恐れ、証拠を隠滅しその場を去るが—— 。
正当防衛なんだから、堂々としてりゃいいのにィィィ！！
人気のない場所で指紋も綺麗に拭き取り、そのままにしてあった筈の死体が、翌朝には警察署の目の前の工事現場で、クレーンで逆さ吊りに。
誰かが自分をハメようとしている。
一体誰が？
何の為に？
最初についてしまった嘘をきっかけに後に戻れなくなってしまう主人公。演じるソン・ヒョンジュの顔がもう最高。歌舞伎役者みたいな顔で、事ある毎に目を見開き、驚きを隠せません的な表情が堪らない。
班長の部下達を演じるは…
おいおい出て来たよ聞いていないよ…
マブリー！！！！
…と、チェ班長を慕いながらも、次第に疑念を抱くようになる新米刑事チャ・ドンジェ役に、ドラマ「梨泰院クラス」のパク・ソジュン。
被害者はタクシー運転手。そのタクシーの足取りを調べるべく、あらゆる道路の監視カメラをくまなくチェックする部下達を見守るチェ班長。
「どうだ、見つかったか」とか言いながら、自分が映っていそうな交差点のDVDを一枚、こっそり盗もうとするシーンとかドキドキ。
最後は思わぬどんでん返し。
これは、騙されたぁ〜！！
昇進に目が眩むとロクでもないネ。
