EDDIE

スパイダーマン:ホームカミングのEDDIEのレビュー・感想・評価

4.3
ヒーローになりたい!その一心で青少年の心は日常と非日常の間で揺れ動く。
トビー・マグワイア版、アンドリュー・ガーフィールド版とシリーズ化されながら、新生スパイダーマンは15歳の少年!
トム・ホランド演じるピーター・パーカーはまだあどけなさが残り、アベンジャーズの仲間入りをしたい想いを抱きながら、トニー・スタークからは認められずにいました。

過去スパイダーマンシリーズはそれぞれの良さがありながらも、本作は本作ならではの良さがあると思います。
そもそもアベンジャーズシリーズとの連動性があり、本作は「シビルウォー:キャプテン・アメリカ」の続編に当たります。
前作でキャプテン・アメリカの盾を奪い、アベンジャーズ同士の戦いに身を投じたことで自分もその仲間入りを果たしたと信じているまだまだ未熟な少年。
トニーも彼の能力を評価しながらも、常に危険に身を投じる仕事ということもあり、彼に責任を持たせる決意はできません。これはあの傲慢なトニーらしからぬ、大人としての責任感なんでしょう。

そして、本編でメインヴィランとして描かれるのが、自分たちの仕事を金持ち経営者トニー・スタークに奪われてしまった恨みから、その積年の恨みを晴らそうと企むエイドリアン・トゥームス。
翼を持った空中戦を得意としたヴィラン(ヴァルチャー)ということで、かつて「バットマン」や「バードマン あるいは〜」で主役を張ったマイケル・キートンが演じているあたり見事な配役だなと。
スパイダーマンと対峙し、その後改めて素顔のピーターと出会う場面は衝撃でした。ピーターにとっては想定外の再会となってしまったわけです。

ヴァルチャーとの決戦において、窮地に立たされるピーターは、トニーにかけられた言葉を思い出し奮起しますが、ここは感動的ですね。トムホランドスパイダーマンはなんだか親的な目線で応援しちゃいます。

主人公ピーターの親友ネッドもなかなかにいいキャラしてます。待望の椅子に座ってスパイダーマンの補佐をする様子なんてニヤニヤして見てしまいます。

ミシェル演じるゼンデイヤのヒロインとしての活躍は次回以降でしょうか。ピーターは本作でキーパーソンの1人でもあるリズに想いを寄せます。
個人的にはリズ演じるローラ・ハリヤーよりも、出番は限られてますがベティ演じるアンガーリー・ライスちゃんが好きです。

今夏公開の「スパイダーマン ファー・フロム・ホーム」にも期待がかかりますね!
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