めちゃくちゃスピーディに展開が進むからサクサクと観られるけど、めちゃくちゃ大事なところも変わらずスピーディに進んでしまうから物足りなさを感じるのを否めない。
主演のベン・フォスターは独裁的な絶対王者がなんともハマった演技とキャラクターだった。
脇を固める役者がめっちゃ安定感があったことがこの映画を強く支えていたように感じる。
クリス・オダウド観たことあるー!って思うけどフィルモグラフィー見てもピンとこない。でもこの人の演技と雰囲気めっちゃ好き。
ジェシー・プレモンスは一瞬誰か分からないくらいスリムでまるで別人だったけど、演技を観るとなんとなく陰や哀愁感のある彼らしさが存分に楽しめた。今だとアスリート役って全然想像できないけどスーパーサブ的なポジションでの暗躍はよくハマってた。
闘病から復帰までの葛藤とか、告発からの流れとかもっと丁寧に描かれていたらもっと見応えがあったのではないかと思う。