Keizysoze

疑惑のチャンピオンのKeizysozeのレビュー・感想・評価

疑惑のチャンピオン(2015年製作の映画)
3.6
【疑惑のチャンピオン】
★★★★☆4/5点。
7月2日鑑賞。2016年 100本目。
‪#‎2016映画メモ‬

今年100本目の作品はルイス・アームストロングの
栄光から破滅へ駆け抜けた人生を映像化した問題作。

最近までは若くしてガンを克服し、
前人未到のツールドフランス7連覇を成し遂げ、
同時にガン基金も立ち上げ、自伝も出すなど、
まさにアメリカの”英雄”だった。

しかし実態は全てのレースにおいてドーピング漬けだったことを
2013年のテレビ番組で告白し、過去のタイトル全ての剥奪と永久追放となってしまう。

個人的には彼は本当にリスペクトしていただけに
ドーピングを認めたことはリアルタイムで衝撃を受けた。
彼のガン闘病記を記した「ただマイヨジョーヌのためでなく」
は何度も涙しながら読んでいた。

本作は彼の英雄としての部分ではなく、
闇の部分にフォーカスを当てており、
自分の栄光や地位を守り続けるためにチームぐるみでドーピングを正当化させる彼の極度の負けず嫌いと精神的な弱さを垣間見ることができた。

自転車における彼のしたことは決して許される行為ではないが、
ガン経験から設立した支援基金
「LIVESTRONG」
の活動は全く別の議論であってそちらは引き続き賞賛されるべき。

改めて彼の伝記を映像で確かめることができて
その点は非常に良かった。
Keizysoze

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