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東京アンタッチャブルのmitakosamaのレビュー・感想・評価

東京アンタッチャブル(1962年製作の映画)
3.1
東映YouTube にて。東京アンタッチャブルは3作作られたようで、今作は1作目。続編が作られたって事はそれなりに人気あった作品なのかな?
物語がは典型的な刑事のバディもの。だが今の目で見ると作り込みの甘さが気にはなる。

冒頭、刑務所を脱走する服役囚。これが丹波哲郎。けっこう危険な撮影してるな。
過去に宝石店の襲撃をしたことがあり、捕まったが仲間と宝石の隠し場所は言わずにいた。
シャバに戻り過去の仲間を集め宝石を回収しようという魂胆。

それを追う刑事がベテランの三國連太郎と若手の高倉健のバディ。三国は過去の事件の担当をしていた。

まず丹波哲郎が意外なほど凶暴な役を演じてる。あまりこういうイメージの俳優じゃ無いもんな。現金輸送中のOLを拐い大金をせしめる。その上なんの躊躇も無く撃ち殺しちゃう冷酷漢。

ただその現金が相撲賭博によるものだとわかる。劇中でも健さんが彼女の家で相撲を見てるが、ちょうど年6場所制度に変わった時期なんだね。大鵬の相手の佐田の山がまだ大関だ。
相撲賭博をスモウカルチョと呼んでるのも驚き。当時トトカルチョなんて言葉が日本に普及してたのかな?

丹波哲郎がとにかく大胆不適で腹が据ってる。刑事は当然後手に回るものだ。
かつての女のところに潜り込んでいた丹波を健さんが乗り込む。捜査令状も持たずズケズケ入り込むぞ。でも逃げられちゃう。
意気消沈した健さんは彼女を連れ込み旅館に誘うが断られちゃう。益々ションボリ。

三國連太郎はかつて丹波が務めていたバーのママと良い感じ。でも思いのほかピュアだ。

丹波哲郎はバーに隠しておいた宝石を回収するが警官に射たれちゃう。自分でピンセットで弾を抜くが、なんと胸板だ!腕とかじゃ無くて?
結局そこも刑事2人に踏み込まれるが、急とはいえ、またこの2人で行動する。不安だなぁ。
そしてなんと丹波哲郎は屋上から落ちて死んじゃうのだ。犯人を捕まえられずに事故死させちゃうって大問題じゃん…
でも三國はバーで一杯やり、健さんはウキウキデートを楽しむんだよな。いやいや事件解決してねーぞそれ。
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