Tim

スターリングラード 史上最大の市街戦のTimのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

鼻歌を歌うニキフォロフおじさんの入浴シーン誰得なの笑笑

平均評価2.9ですが、私はこの映画結構好きです。
今週借りた第二次世界大戦映画10本ノック2本目。

スターリングラードと名の付く映画が多いのでまとめておくと、
「1942年11月 ヴォルガ川を後ろにした市街地 そこは独のスターリングラード侵攻下におけるソ連の最終防衛ライン その市街地アパート内で防衛にあたるソ連兵5名と少女カーチャ、そしてアパートの広場を隔てた先で陣営を張る独兵達 彼らの攻防を両者視点から描いた映画」
である。

この映画を意訳するとこんな感じでしょうか
「終盤、爆弾の雨が市街地に降り注ぎ、アパートは煙をあげて無残に崩壊される。
アパートの攻防を通して生まれた独ソ兵士達それぞれの愛憎、友情。
爆弾の雨は、まるで戦争が彼らの思いさえ全て無慈悲に破壊していく様を形容したようである。
しかし、一人匿われ戦火を免れた崩壊した時計台の窓から立ち尽くすカーチャは、その全てを涙しながら見つめていた。
戦争は全てを破壊したが、スターリングラードの兵士達の奮闘により数百万の愛すべき人達は守られた。
そして、カーチャが見た記憶は息子セルゲイへ語り継がれ、後世へと続いていく。」

スターリングラードの攻防を描いたロシア映画
英題:STALINGRAD
音楽はアンジェロ・バダラメンティ担当
所々工夫されたカメラワークがある、BGMかなり好き!
かなり色々考えられているのが伝わってくる。
賞受賞も目指した作品だったと思う。

「彼らのおかげで戦争を知らずにいられる」
というのは突き刺さる言葉

メモ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
批判的にみると、今は互いに手を取り合う仲(ロシアがドイツを助けている)だけど、過去お前らがしたことはこういうことしてるぞはしっかり描いてる。 
ただ、同志間でも争いがあったり、上官の市民殺し批判する独将校(そのあと怒りに身を任せ匿っていたソ連女性に手を出すが)など正義と悪の両極端な映画ではなくて、両者戦争が人を変えてしまう様を描こうとした様にも見える。
冒頭は3.11東日本大震災のニュース 壮大な音楽
ロシア人の救助活動。地震により瓦礫の生き埋めになったドイツ人へ無線をかける。

寒色と暖色の対比が美しい 悪くいうとあるある パケみたいなシネマチックな映像 ハリウッドぽいというか
水の上を歩く兵士達 先に見える燃え盛る街
1942年秋
ソ連 ヴォルガ川を渡るソ連兵達
ヴォルガ川を渡った
潜入シーン
ナイフを突き刺して使う兵士は稀なんじゃないか?薙ぎ払っただろうな
ソ連兵が作戦室に手榴弾を投げ入れる、火を吹くPPSH-41、応戦するMP40、独兵がソ兵へつかみかかり肉弾戦に持ち込む。
独将校はソ連侵攻を予期し火薬庫を爆破。
燃え盛りながらも果敢に攻めるソ連兵に恐怖し退く独兵
爆撃シーンも迫力ある。
5人の兵士が後の父、保護した少女が後の母
全員死んだという冒頭コメントで、全員死ぬラストが分かってしまう。
モシンナガンの照準
4号突撃砲?
少女の名前カーチャ
グロモフ大尉
破壊された街で生き延びようとする住人達
ソ連兵はアパート防衛、独はアパート奪還
亡き妻に似たソ連人女性を匿い食料を分け与えるドイツ将校
同志水兵を殺すよう指示する大尉
街の広場に集められるソ連住人、ユダヤ人がバスへ載せられ火祭りにされる
ドイツ将校中佐とソ連兵士達が交錯する 緊迫したBGM
住人を火祭りにした独兵に怒りが頂点に達するソ連兵達
鹵獲した武器、銃剣、スコップも手に取り肉薄し勇敢に戦う
独兵は退くが無差別榴弾により撤退

塹壕を進み独兵3名をナイフで殺すニキフォロフ
背後からナイフで敵をぐっと突き刺し格闘術で応戦する様はよっぽどの手練れ、というよりフェイクが過ぎる感じ
下品なソ連兵士
水場で撃つのは卑怯だ
人を見たらその都度殺せ
7歳の弟が独兵に殺された
独将校カーンが戦いの最中女に手を出していたことが中佐にばれる
Zis-3 76mm野砲の跳弾で独兵拠点を破壊


アパート攻防戦で足と顔にフォーカスしたショットが欲しかった

ソ連グロモフ大尉 ノモンハン事件やマンネルハイム戦を潜り抜けた英雄

独将校は、亡き妻に似た

独中佐の死に際聞こえるオペラ

カーチャとペーチャは対比的に描写されている。
どちらも生きるため独兵に抱かれたが、
その後、カーチャはソ連兵に保護され、ペーチャは保護されなかった。
両国の兵士が愛した女性を戦火を免れる時計塔へ避難させようとする。

サントラ
https://www.youtube.com/watch?v=zIpSBns1L-4
Tim

Tim