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私、君、彼、彼女のotomのレビュー・感想・評価

私、君、彼、彼女(1974年製作の映画)
5.0
画面に砂糖に私の胸中にと、とにかくザラザラしてる。私の奇行的なまでの色んな飢え、それを傍観するこちら側(多分)との共感するには難しい距離感。からのプレイに始まり色々薄まった感じの小さいマーロン・ブランド(ラスト・タンゴ~的な)みたいな彼、飢えの原因らしい彼女とで良く出来てる。お手軽な手淫に対して、官能とレスリングが一緒くたになった様な激しい濡れ場で、男子的に情けない気分になってくる。で、何やら余計に人間の孤独を感じる仕上がり。そんな訳で最後の映り込んでるの何アレ? 身体張りまくりなシャンタル・アケルマン(可愛いらしい)で全体的に素晴らしいんだけど、砂糖直喰いにヌテラ+バターパンでこの人と食の趣味は合わない気がする。
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