河

現像液の河のレビュー・感想・評価

現像液(1968年製作の映画)
4.4
無意識化にあるまだ理性もないくらいの子供の頃のおそらく離婚に近づいていっている、もしくは子供と距離ができつつある両親に対する記憶の映像化って感がある

すごく精神分析がベースになっている感があって、最初は両親が世界の全てで両親に甘える以外の選択肢がないけど、両親に甘えようとしても拒否られたり何かされるとしても義務的で、ローテーションになってて2人両方から愛されることはないっていう環境 最初は何か自分から行動してそれに反応があったりするけど、段々両親についていくことしかできなくなる 子供だけカメラの存在がわかるのはイマジナリーフレンドだからで、スプレーを手に入れて甘える以外の選択肢をとれるようになってからは自分の中で両親を殺して、最後は孤立もしくは自立のような感じで両親以外の世界を見つけるようになるっていう流れなのかなと思った

最初の月と子供のように見えるけどそっからドア開いて部屋ってわかる以降の一連のショットが最高すぎる
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