イワシ

現像液のイワシのレビュー・感想・評価

現像液(1968年製作の映画)
3.8
フィリップ・ガレルのサイレント中編。明確なストーリーを結ばず、ドイツ印象主義的なイメージが連鎖する。懐中電灯を照明に用いて撮影されたコントラストの効いた夜の場面の強烈な印象はまるでムルナウの吸血鬼のために用意されたよう。トラッキング・ショットが悉くカッコいい。

歩行、湖、波打際、白鳥というラストのイメージは、どうしてもストローブ『ロボットに対抗するフランス』を連想させる。
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