おしり星人ゴア

死化粧師オロスコのおしり星人ゴアのレビュー・感想・評価

死化粧師オロスコ(2000年製作の映画)
5.0
【至極のエンバーミング映像※無修正】
死体がずっとカメラ目線..
これは流石に目を背けた。( ̄ ̄;)

⚠️アングラサイトで数々のリアルグロ映像を見てきたしりゴア。本作はトラウマ確定作品なので興味本位で観ると後悔するどぉ( ꒪Д꒪)

コロンビアの暗黒街でエンバーミング(死体防腐処理)業を営むおっさんらに密着したドキュメンタリー・フィルム。
軽快なトーク中においてもその手を止めない彼らの仕事っぷりはある意味"感動"すら覚える。このシュールさと無残さを兼ね備えた映像の先に見えてきたものとは..

私たちの日常はフィルマークスに依存し、現実から目を背け、心と体を企業に支配されたまま生きて死んでいくことw
これを観て、死よりも恐ろしい人間社会の縮図に憤りを感じる人や、亡くなった人への扱いが酷い、気分が悪い、不衛生と、感じ方はさまざまだと思うけど、後者だけなら今より少しは幸せだったのかもしれん🌸

タイトルバック含むローテク演出の数々に、VHSを20回くらいダビングしたような劣化映像や見切れた字幕。この全てが 死体に魅せられた監督の、見たい伝えたい "表現" そのものになっていて、監督の真後ろで完全傍観体のしりゴアに「ほら、見てみろ、死は美しいだろ」と言わんばかり。
そんな中でもサントラのチョイスは秀逸すぎてやヴァかった。(ºωº*)

どのような死に様であれ人は必ず死ぬる。魂が抜けたその後は、単なる肉の塊 "木偶の坊と化す" そんなことをあらためて強く感じた。
本当に強烈な映像だから死体解剖とか無理な人は観るべきではない。※脳裏に焼き付いて飯時や夢に出てきて数週間は病む

「へー、目と口は接着剤、脳みその代わりに新聞紙丸めて入れるのね♪」

..やっぱ死んだらすぐ燃やしてくれ!ww

心のままに人生を生きられないしりゴアに死体は語りかけてくる、「本当に死体なのはどっちだよ」と。

それでも俺は生きていると思いたい♡


Ps: 世捨て人オロスコさんのシュールすぎるオチ(どうやら本人希望らしい)、牛乳瓶底メガネ野郎、炙って吸引してるおっさんの瞳孔開きすぎにワロタ。てか初回限定版DVD特典に死体トランプ付いてるんだけど、これってどうなの?w

監督は釣崎清隆。死体の写真集とか出してます。※わかる人にわかる世界
https://www.google.com/search?q=%E9%87%A3%E5%B4%8E%E6%B8%85%E9%9A%86+the+dead&client=firefox-b-m&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwj43buct7zvAhUEat4KHdp2D78Q_AUIBigB&biw=360&bih=592