叡福寺清子

テラー・トレインの叡福寺清子のレビュー・感想・評価

テラー・トレイン(1980年製作の映画)
3.0
41年前の作品ゆえに多少の古臭さは感じるものの,シリアルキラーのフーダニット作品としては,良き作品だと思いますよ.ネタはいささか単純ですが(41年前ならこんなもんでしょ).こんばんわ三遊亭呼延灼です.
紹介文で医学部生6人が乗り込んだ列車という説明を目にする事があると思いますが嘘です.学部単位の大勢の医学部生が卒業パーティーの会場として列車を借り切りどんちゃん騒ぎ,その喧騒の中繰り広げられる惨劇,というのが正しい粗筋でございます.
ジェイミー・リー・カーティスが本作でもスクリーミング・クィーンとしての存在感を醸し出しておりまして,まさか40年後マイケル・マイヤーズ以上の化け物にまで成長するとは,当時誰も予想できなかった事でしょう(当たり前だ).
グロは40年前って事でさすがにヌルいですし,アバンは「えっ!何が起こったの?」って唐突さで後から台詞で補強されるのはウーンとなりますが,大人の代表である車掌がちゃんと仕切ってるのは好感でございます.というか本来なら,エレイナなりミッチーが第一発見者で車掌に訴えるも信じてもらえないというのが定番なんだけど,そこをちゃんと大人が対応してるってのは著しく好感度アップでありました.
それだけにラストのあっけなさは茫然自失でもったいねーって事でありました.いくらなんでも,アレはない!