午前中

永い言い訳の午前中のネタバレレビュー・内容・結末

永い言い訳(2016年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

珍しく先に原作を読んでから映画視聴
文章で見る辛辣な言葉はそのまますぐに忘れていく 私はやはり映像と音の方が向いている

善人を羨むくせに羨ましいとは決して言わず、自分は違うと声高に言うくせにそんな人への嫉妬は人一倍でめんどくさくて気持ち悪い
こんな人にならないようにしようと思いつつも、あれは男尊女卑社会における男だからこそ最大限発揮できる歪みだろうから結局私はそこにもなりきれない

妻への嫉妬心は台詞にあるのみで最後の改心の独白もないのが少し物足りず、それを補うバスでの深津絵里の虚無だからこその美しい瞳と海での眼差しが輝いていた

関わる距離の近さと視点によって人の見え方は違うことがよくわかる
正しい行いが今までの罪の免罪符には決してならないこともよくわかる だから頑張るしかないんだな 
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