おえん

13時間 ベンガジの秘密の兵士のおえんのレビュー・感想・評価

3.2
2022-22

昨日に続き「スカッとしよう」と思って観たら、「どっと考えちゃった」という映画だった。

こういう選択の裏切りは「何かの意味」があるんだろうなぁ、と感じる。

昨日の映画は「自然VS人間」ではなくて「単なる強欲・偏狭人間の独りよがりな行動VSその他の人」という、一見「そんなことあるはず無いよ」と言いながら、実は「現実社会でいたるところにある話」を極端にした話だった。

「自然」相手にした方がまだ、最悪、まだ、諦めもつくのだろうけど。

「人間」というのは質が悪いなぁ、とつくづく思う。

それぞれが色々な思いや考え、信条やポリシーを持って「正しい」と思って行動している。あるいは、そんなことは考えず「保身」や「欲得」「優柔不断」そんなことで行動している。

この映画は事実ペース。

「危険な状況・命に係わる状況」に直面して「自分だったら」どういう行動を執るのだろうか?

正直、わからない。なってみないと、自分でもわからない。

この映画でラスト近く、ゾンビ・エリアで相手側の一人ひとり(一体一体?)遺体に泣きよる人(遺族・関係者)のシーンが印象的だ。視点を変えれば見えてくる景色は変わってくる。

立場の主張をするのはいいが、自分以外の命を大切にして欲しい。
当たり前のように朝を向かえることの出来ることに感謝して今日を終える。