映画大好きそーやさん

水をかけられた散水夫の映画大好きそーやさんのレビュー・感想・評価

水をかけられた散水夫(1895年製作の映画)
3.4
元祖サイレントコメディ。
今見ても難なく笑える、手軽なコメディ作品でした。
少年?が水を撒いている散水夫のホースを踏んで、仕事の邪魔をするだけでこんなにも面白いものになるのかと、短い尺に対する満足度が非常に高かったです。
一連の動作には無駄がなく、すべてが笑いに回収されるよう、バカバカしさに全振りされているのがとても良かったです。
ホースを踏んで水を止め、散水夫がおかしいなとホースの口を覗き込むのを最初はスルーして、2回目に覗き込んだところで発射、少年?に止められていたことに気付いた散水夫が、少年?を追いかけ回してお尻をペンペン叩き懲らしめる。なんと綺麗な流れでしょうか!
散水夫の帽子が水圧で飛ばされる芸術性含め、素晴らしい1カットでしたね。
誰にでも分かりやすく、動きでの笑いに徹しているのも、声が入れられないからこそよく考えられていて、隅々まで何度も観て楽しみたい1本でした!
嫌なことがあった際には、本作を観て心を落ち着かせようと思います。