コーカサス

マグニフィセント・セブンのコーカサスのレビュー・感想・評価

マグニフィセント・セブン(2016年製作の映画)
4.2
崇高なる七人の男たち。

名作『荒野の七人』のリメイクは期待以上の傑作西部劇だ。
個性溢れる多国籍軍のアクションは勿論、西部劇好きを唸らせるベタなキャメラポジションとアングル、そして壮大な美しい風景…まだまだ魅力は尽きない。

とりわけチザム (ワシントン)のホルスターに収まる愛銃コルトSAAのグリップが相手側 (前方)に向いているのは、リバースドロー ( 右手でサーベルを持ち、左手で銃を抜くスタイル ) の名残りで、これは南北戦争において北軍の騎兵隊に所属していた過去を意味している。
また本家『荒野の七人』のマックィーン役に位置するジョシュ・ファラデー (プラネット) の“ジョシュ”の名は、マックィーンの出世作「拳銃無宿」の役名ジョシュ・ランダルからの命名であり、さらにファラデーは敵から“ランダル銃”を奪い撃ちまくるオマージュまでもが用意されているのだ。
そんなディテールを楽しみ、エンディングを向かえて流れるオリジナル音楽のサプライズは鳥肌ものである。

やはり西部劇は面白い。

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