ジュリアン

バービーのジュリアンのレビュー・感想・評価

バービー(2023年製作の映画)
5.0
アナ雪以降の時代様式では、どれだけポスフェミ批評的に興味深い作りになっているかで面白いか面白くないか決まると思っていたので、この「バービー」という映画はそういったマヌエラの最高到達点だと思った。

とりわけ、以下の観点が絶妙にまとまっていたので、この映画すごいなという気持ちでいっぱい。かえって、技巧的な凄さに驚きすぎて純粋に楽しめなかったのかもと思うくらい。
(1)マチズモと補綴する男性性をセットにどう描くのか
(2)大別する価値体系に基づいた秩序・構造をぶつけ合わせて仕様する仕草
(3)シフターフッドや同性の友情、セルフケアなどアンチ・ハリウッド的
(4)あくまで娯楽映画として受容できること

と、続けてどんどん書いていると、ゴッドファーザーうんちくカサ道場野郎になってしまうのでこれくらいに。