Fitzcarraldo

バービーのFitzcarraldoのレビュー・感想・評価

バービー(2023年製作の映画)
3.0
『2001年宇宙の旅』(1968)で遊ぶオープニングには笑ってしまった。その悪趣味ぶりに大いに期待したのだが…

しかし台詞に頼るところが多く、少し退屈になってしまった。ほとんどを台詞で説明してしまうから、説教臭く感じて毛嫌いする輩が多いのではないかと思われる。

毒舌コメディという見出しで踊るが、至極真っ当なことを言ってるだけだし、すでに肝に銘じていれば…やはり退屈である。


なにより最高だったのは新宿の帰り道…若い女性2人と若い男性1人の3人組が私の目の前で信号待ちをしていた時の出来事である。
その若い男性は着ていたシャツを徐ろに脱ぎだしてタンクトップ1枚になって、ムキムキの筋肉を自慢しはじめたのだ…まさに劇中のken同様にチカラこぶを作りドヤ顔である。
…そのムキムキの腕をツンツンして讃える若い女性。

人間世界のkenに出会ってしまった…彼みたいなマッチョ思考な人間に見てほしいのだが…こちらの世界ではまだまだこの構図は変わらない。

定番タイプのBarbie同様に困った顔で見つめる私…
Fitzcarraldo

Fitzcarraldo