鹿shika

バービーの鹿shikaのレビュー・感想・評価

バービー(2023年製作の映画)
3.6
毎日がキラキラしているバービーランドで暮らす「定番バービー」。ある日彼女は体に異変が起き、自分で遊んだ人間を探すため、人間界に行くことに。

忙しくて劇場鑑賞逃したけど配信早くて助かった!ありがとうネットフリックス!

もう可愛すぎるわ。マーゴット・ロビーは安定にお人形みたいにバービーだし、思ってたよりゴズリングがケンすぎてびっくりした。
ただアカデミーの主演女優にノミネートされなかったのは本当に悔やむわ。
衣装賞も『哀れなるものたち』に持ってかれたのが2023年の強さを表してるね。
人間界のベンチでちょっと会話したステキな老婆が、この衣装デザイナーなんて素晴らしい話もっと広まってほしい。監督の友人らしい。
まあ『哀れなるものたち』の衣装も最高なのだが。(私好きなスタイリングを待ち受けにしてる)

映画始まった瞬間に『2001年宇宙の旅』のオマージュがあって、この映画からあの作品の意味わからんと言われるシーンの伝えたいことを理解した人もいるんじゃないだろうか。

それくらい『バービー』は社会問題を分かりやすく皮肉っている。

そしてケンの男性像がこれでもかというほどバカバカしく描かれているのも、この題材なのに炎上が薄まった理由なんじゃないかと思ったりして、グレタ・カーウィグの力を感じる。

あと個人的に良かったのは、脱税して起訴されたバービーの生みの親が、それをネタのように話して隠さなかったこと。
人生について話しているセリフに納得いくというか、重みが増した気がする。

『バービー』の何がすごいって、この題材なのに余裕があるのがかっこいいところなんだよ。
女性監督だからっていうのもあるけど、それにしてもグレタは天才。

あとシャンチーのシム・リウが痩せてたことに目がいってしまった笑
やっぱりマーベル作品はあれだけの筋肉付けなきゃいけないのね!笑

あと海外でみんなピンクの服着て観に行ってるのめっちゃ楽しそうだったな
孫と70歳のおばあちゃんがピンク色着てはしゃいでる動画とか見て「ああ、映画館に行くってステキだな」と思った
鹿shika

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