スワヒリ亭こゆう

アイリッシュマンのスワヒリ亭こゆうのレビュー・感想・評価

アイリッシュマン(2019年製作の映画)
2.5
アイルランド人のマフィアを題材にした伝記映画です。
マフィア映画といえばイタリア系マフィアが有名です。そのイタリア系マフィアにアイルランド人でありながら信頼を得て暗躍した人物フランク・シーラン(ロバート・デニーロ)を描いた作品。
フランク・シーランは表の顔はトラックの組合の幹部でありながら、裏ではマフィアの殺し屋です。
で、この映画でアル・パチーノが演じるジミー・ホッファという人物を演じています。アメリカの労働組合の指導者的な人物だったみたいです。恐らくアメリカでは有名人なんでしょう。マフィアとの繋がりや不正行為を行い、刑務所に収監されていた事もある人物みたいです。ある時、失踪して数年後遺体は見つからないまま死亡宣告をされたみたいで、本作の原作はフランク・シーランが一連の事件について告白した本が基になっているらしいです。

漠然とマフィア映画として僕は観ていましたが、ジミー・ホッファという人物が本作でかなりのキーマンなんでしょう。
このジミー・ホッファの失踪というのはアメリカだと大きなニュースで、事件がミステリーとしても色んなメディアで特集される様な事件なのかなって思いました。
で、僕はそのニュースを知らないから、正直言ってあんまりハマれなかったんですよね。

フランク・シーランという人物が殺し屋になって仕事をこなしている。1950年代から2000年代までを一人の役者で演じ、その様をデイ・エイジングで撮っている作品です。
アル・パチーノやジョー・ペシなどもデイ・エイジングによって若返った姿を見せています。
デイ・エイジングって主流になるのかなぁ🤔
あんまり効果的だと思えないんですよね。
アル・パチーノはカツラにしか見えない。あり得ないぐらいオデコが狭い。あの狭さじゃ冷えピタ貼れない。

ジョー・ペシは久しぶりに観たら、おじいさんになっていてデイ・エイジングがよく分からない。
おじいジョー・ペシのデイ・エイジングもおじいさん。だけどもめちゃくちゃ渋い。だけどマフィアに見えない。
何だかよく分からないキャスティングですよ。
デイ・エイジングはやめた方が良いでしょう。

『ゴッドファーザーPART2』でマーロン・ブランドの若い頃をロバート・デニーロが演じて、めちゃくちゃ良かった。それを知っているからデイ・エイジングが小賢しい演出に思えてしまいました。
若い頃のフランク・シーランはデニーロじゃない俳優で撮らないとダメなんだと思いますね。

監督、役者だけ観ると豪華なので見応えはありますがストーリーはイマイチでした。期待していたんですけどね。