片腕マシンボーイ

モラトリアム・カットアップの片腕マシンボーイのレビュー・感想・評価

2.7
文章表現の技法のひとつであるカットアップ(ストーリーの流れをバラバラに寸断し別の流れで接続し直す)を映像表現に落とし込んでみたぞ!って作品

小学生の頃からの仲良し4人組、はたちを迎えるも今日も今日とて喫茶店に集まりダベる毎日、いつまでこんな日々も続いていくんかなぁ…なんて思っているが、って作品

なんかカットアップなんてかっこいい言葉で言うとりますが、要は過去と現在、現実と虚構が入り混じる、そないに珍しいわけでもないタイプの作品でしたよ……虚構のシーンはここぞというとこで使ってこそ効果があるんちゃうかなぁ?とも思った、乱用し過ぎ

そうね、カットアップで見せることが本作のテーマ表現に有効やったか?思うと微妙ではあるけども、逆にカットアップや謎のハイテンションさえ無かったら観るに耐えないノスタルジー映画になりそうやったし、これはこれでアリやったかな?
マシンボーイ的には主人公が若気の至りを家族の前で公開処刑されるシーンが最高にゲラゲラしたよ、妹とお父さんのウザ可愛さよ

観る順は逆になったが、2015年の本作から、2018年の「内回りの二人」への監督の成長が著しいからば、新作観てみたいとも思うんやが…もう撮ってないんかなぁ?