俳優はみんないい演技してるんだけど、最初から最後まで法律の専門家が一切登場しないことにイライラさせられた。労働問題の話でこれはない。あり得ない。
まず、序盤に契約社員（準社員？）が派遣に置き換えられることが分かった時点で労働問題に強い弁護士に相談しませんか普通。その後、組合員が増えた段階でもやっぱり弁護士は出てこなくて「おいおい」と思ってたら、執行部メンバーが損害賠償を求められるので仰天。ええええー、ストで生じた損害は賠償請求されないでしょ（日本なら）。韓国だと請求されるの？？怖っ！
さらに言えば、会社の理不尽さを早い段階からマスコミを使って広めるべきだったし、組合が記者会見やってもいいくらい。そういう、法や社会の仕組みをフルに使って戦うべき案件なのに「主婦の頑張り」一辺倒の感傷的な話になってしまっていて物足りない。
店を占拠中の雨の夜に、ソニとヘミが身の上を明かし合うシーンは良かったです。ヨム・ジョンアの娘を演じていたのは「新感染」などのキム・スアンちゃん。労組委員長のキム・ガンウは「死体が消えた夜」の教授役だったり、邦画「外事警察」に出演してたり。
