作品賞ノミニーの中で一番自分好みの作品だと勝手に期待していた作品。思っていたよりコメディ要素が強めで、終始劇場が笑いに包まれていた。
物語に起伏はそれほど無いけれど、ところどころに深い台詞が挟まれている。その部分は監督も明言しているように、”Boyhood”と重なる部分は多い思う。けれども、それよりもっと自然体に友達との友情や思春期にありがちな親との関係性が繊細に描かれてある。コメディとドラマとの微妙なさじ加減はとても難しいと思うが、そこを完璧にこなしているのがこの映画が高く評価される理由の一つなのかな。
(唯一気になったのは、終わり方にもう一工夫欲しかったと思う。少しあっさり終わってしまった。)
グレタ・ガーウィッグは初監督作品で、この完成度はとてつもないと思う。彼女はこれからいくつもセンスの良い良作を作ってくれるのではないでしょうか。
それにしてもレディバードが可愛すぎます。魅力的でありながらもティーネイジャー感が出ててとても良い。ティモシーもさすがのイケメン度。call me by your nameとは代わって端役だけど、それでも抜群の存在感でした。
