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9.11~N.Y.同時多発テロ衝撃の真実

9.11~N.Y.同時多発テロ衝撃の真実の作品紹介

9.11~N.Y.同時多発テロ衝撃の真実のあらすじ

アメリカ3大ネットワークの1つ、CBSテレビによるニューヨーク同時多発テロ事件の長編ドキュメンタリー。ニューヨークの街を、テロ発生前から克明にリポート。

9.11~N.Y.同時多発テロ衝撃の真実の監督

9.11~N.Y.同時多発テロ衝撃の真実の出演者

原題
New York: 11 septembre
製作年
2002年
製作国
アメリカフランス
上映時間
130分

『9.11~N.Y.同時多発テロ衝撃の真実』に投稿された感想・評価

TS

TSの感想・評価

4.6
【永劫残されるべき衝撃映像】96点
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
監督:ノーデ兄弟/ジェイムズ・ハンロン
製作国:アメリカ/フランス
ジャンル:ドキュメンタリー
収録時間:130分
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
今思い出しても鳥肌が立つ衝撃作。今後数百年経っても、21世紀開幕の年の大事件の証拠として語り継がれるであろう、映像資料的価値の極めて高い映像です。ドキュメンタリー作品としてどうとか言うよりもうそれに尽きる。よくぞこんな映像をリアルタイムで撮れたものだと感心するとともに、2000名以上が亡くなったこの事件の恐ろしさを痛感できるものとなりました。

いわずもがな2001年9月11日に発生した9.11同時多発テロを収録したドキュメンタリー作品です。ただ、類似作と圧倒的に違うのは、ほんの偶然にもリアルタイムでその事件を撮ってしまったということ。というのも、今作を手掛けたノーデ兄弟は映画撮影にはまだ慣れていなく、成り立ての消防士が数ヶ月で勇敢な男になっていく有様をドキュメンタリーにしようと思っていました。従って、この作品の冒頭30分は、ニューヨークの消防士たちの日常を映しています。面白いのは、案外火事が起こらないということ。それはそれで幸福なことなのでしょうが、実際は誤報であったり、小火であったりと、我々が想像する火事というのは日常茶飯事ではないそうです。
消防士モノであれば『バックドラフト』を鑑賞すれば大体わかるのですが、ドキュメンタリーを通して改めてその中身を少し理解しました。しかし、命をかけてる職業なので、たまに発生する火事に対応するだけでも命取りでしょう。消防士とは、そういう身も心も熱い勇敢な人物が多いようです。当然、ノーデ兄弟としては物足りない感じでして、何か起こってくれないかなあ。というと隊長に不謹慎であると叱られます。そりゃあそうですよね。

ところが奇しくもそのノーデ兄弟の願望が叶ってしまったのか、この兄弟は人類史上最悪級の大事件を捉えてしまいます。いつも通りの朝、ガス管の点検という作業のためにニューヨーク市内に出動する消防士一同。もちろんノーデもこれについていく。この一連の映像は未来永劫残されるべき映像です。不穏な飛行機の音を気にしてノーデが向けた先には。。とんでもない。これ以降は今作は一気に『クローバーフィールド』のようなパニックPOVと化します。が、当たり前ですが今作はドキュメンタリー。その驚愕度は比べ物になりません。消防士たちの頭によぎる、「最悪の一日になるかもしれない」は実に的を得ていました。
WTCに到着してからもその緊張は途切れることもなく、むしろ上がっていきます。ところどころに鳴り響く重い音。それに対し一瞬固まる消防士たちがリアルすぎて涙がでてきそうです。この重い音が何を示すかわかるからです。そして、我々の脳裏に浮かぶのは、「崩壊するから早くその場を離れろ」ということです。しかし、現場の消防士たちには何が起こっているのかわからないまま、そのまま映る結末。果たしてこの惨劇はノーデの不謹慎な考えへの報復か。いや、それにしては凄まじすぎる。

後半は事件後の瓦礫から人を救う映像が収録されています。ノーデ兄弟の配慮もあり、今作には遺体などの目を背きたくなるような対象はほとんど出てきません。また、WTCの人がどう行動したのかなどという情報は一切なく、あくまで消防士たちを軸にしています。しかしそれが今作の凄いところでしょう。間違いなく飛行機に乗っていた人、WTC78階あたりにいた人が一番気の毒ではありますが、死ぬ確率が極めて高いとわかっている現場に駆けつける消防士たちもまた然りです。しかし、彼らには一切の余念がない。留守番をしている消防士ですら、留守番を放棄してでも現場に駆けつけたいという気持ち。凄まじい職業魂と感じました。

以上のことから、今作は第一級的映像価値を備えた衝撃作であると断言できます。その衝撃映像の部分はメディアで見たことがある方が多いと思いますが、その前後となると果たしてどうでしょうか。中盤以降は手ブレが激しいので映像酔いするかもしれませんがこれは仕方ない。どんなプロのカメラマンでもああなってしまうでしょう。タグで文句なし傑作としていますが、傑作という言葉はやや不謹慎であると思います。本当はこんな映像、ない方がよかったのですから。改めて事件で亡くなった方のご冥福をお祈りします。
Yu

Yuの感想・評価

5.0

衝撃的すぎる、
まさしく"そのもの"の映像。

このドキュメンタリーは
未来永劫語り残されなくてはならない
少しでも多くの人の目に止まるよう
敢えて満点にします。
【真実】
記憶は定かではないが、初めてこの映像を観たのはBSかなんかだったような気がする。
当時はまだ事件の記憶が鮮明で、速報で流れたニュース映像が脳裏にこびり付いて若干トラウマになりかけていた時期でもあった。
しかし、どうしてもキチンとみたいと思っていたとき、偶然HMVでDVDを発見し迷うことなく購入。

 それから何度みたかわからない。
映像にはドラマティックな部分もなければクライマックスの盛り上がりもない。音楽すらない「ドキュメンタリー」だ。
 だから「Why」も「Because」もない。ただ目の前で起きている惨事を映像に残し続けたという事実を黙って受け入れるという作業・・・。

 日本に生まれた自分は幸か不幸か「宗教的対立」の構造をあまり理解していない。ぼんやりとした輪郭はわかる。
それは映画やマンガやゲームから入ってくる情報を断片的に繋ぎ合わせた程度の弱い理解。
つまり「根本にあるもの」に関してはほぼ無知に等しかった。

 「事件が起きたときの状況が忘れられない」という件については「ユナイテッド93」のレビューでも触れたが、あの第一報が流れた直後は、まさかそれが「テロ」だなんてこれっぽっちも思っていなくて「酷い事故が起きてしまった・・・」くらいにしか考えていなかった。
しかし、2機目が突入する映像が流れた瞬間、世界は事の重大さを知ることになった。
本当にあの瞬間の恐怖について的確に表現できる言葉を僕は未だに持ち合わせていない。

この映像はもともとジュールとゲデオンのノーデ兄弟がニューヨークのとある消防署の新人を密着取材するというドキュメントとして撮影されていた。
そこには緊急出動する消防士達の姿だけではなく、彼らの訓練風景や夜勤の過ごし方などの日常的な姿も映されていて、その中で新人が少しずつ成長していく過程を追う・・・という、ローカル番組によくありそうなプロットだった・・・あの日までは。

その日も何気ない1日のはずだった。
NYの街中でガス漏れが発生しているとの通報が入り現場に急行する消防署員たち。密着する彼らも同行する。
現場に到着し、マンホールでガス探知を行なっていると、突如、後方上空から聞いたこともないような爆音が響き渡る。

「!!?」

慌てて音のするほうにカメラを向けると、世界貿易センタービルに突っ込んでいく旅客機の姿が映っていた。
ビルに突っ込んでクラッシュした映像から、コンマ何秒か送れてとてつもない爆発音が届く。
そうか、光速と音速では届く速度も違うしな・・・なんて変なところに感心しつつも、目に飛び込んでくる映像に息を飲む。

「だって、あそこにはまだ沢山の・・・」

もう一度言う。
これは「映画」ではない。
実際に起きた事件を撮った「ドキュメント映像」である。
「血が流れるシーン」では本当に血が流れているし、「人が死ぬシーン」では本当に人が死んでいる。

すべてが真実なのだ。

この事件が起きたとき、当時のアメリカ大統領ジョージ・W・ブッシュはフロリダ州サラソタの小学校にいた。
小学生が朗読するのを聞くという行事に出席していたのだ(自身の教育政策のプロパガンダでもある)。
会はとても和やかな雰囲気で進んでいたが、突然会場に飛び込んできた側近がブッシュに耳打ちをする。
一瞬顔を曇らせるもブッシュは小学生の朗読を聞き続けた。

実はブッシュは小学校に到着した時点で1機目が突入したことは把握していた。
だから側近が耳打ちしたのは「2機目」のことだったのである。
しかし、彼は「事故だ」と片付けて朗読を続けた。
そして直後の記者会見でこのように述べている

「あなたはテロ攻撃のことを聞いたとき私がどういう状態だったか信じてくださらないと思いますが、(私は)フロリダにおりました。そしてわたしの筆頭補佐官であるカードが側におりまして、教室で読書会について話をしていたんです。(実は)教室に入る前、外で待ってまして、そのときテレビがはっきりついていたんですね、それで飛行機が貿易センタービルに突っ込んで行くのを目にしたわけです。そして酷いパイロットがいるものだ、これはとんでもない事故に違いないと言ったのです。(原文ママ)」

つまり「1機目」の突入を観たと言っているのだ。

しかしそれはあり得ない。
CNNなどの主要メディアが全世界に向けてLIVE放送を行なったのは1機目の事故(事件)発生後。
つまりこの時点で1機目が突入する映像はまだ誰も観ていなかったのである。

大統領が嘘をついている・・・。

ここから先は近藤春菜監督・・・じゃなくてマイケル・ムーア監督の「華氏911」で詳しく触れているが、一気に「単純な事件ではない匂い」がプンプンしてきた瞬間だった。

ただこのドキュメンタリーではそんな事すら関係なかった。
ここに映し出される消防士達は命懸けで人々の命を救おうとした。
そこには「真実」しか映っていないのだ。
CGバリバリで作られたフィクションだったとしても凄い映画になったかもしれない。
だけど、ここには一片のフィクションも存在しない。

まさにこれは「知っておくべき人類の記憶」とも言える映像だと思う。

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