ケロケロみん

創造と神秘のサグラダ・ファミリアのケロケロみんのレビュー・感想・評価

4.0
バルセロナの横浜駅といわれてないサグラダファミリア。
時間をかけすぎたせいで内戦で建築資料は失われるは、建築反対運動も起こるわで大混乱。(莫大な費用を貧しい経済に回したい時代だったが、ファミリアの意味から完全に外れる)都市はどんどん発展し当初郊外だった場所も人口過密地帯に変貌。すぐそばを鉄道のトンネルが通るようになるらしい。教会倒壊の懸念があるそうだ。
更に未だ手付かずのメインエントランスとなる「栄光のファサード」の前には200mの歩道がつくはずだったけれどそこに住宅建築許可が降りて今では宅地となり、ファサードが完成しても正面から建物を俯瞰することができない。かなり窮屈である。

あとビックリしたのはローマ法王の乗り物。自動車の上にガラス張りの法王の椅子があり街頭の皆に手を振っていた。フランシス・ベーコンの絵かと思った。

このドキュメントは宗教観や内部構造等、外見より内面重視で製作したとののとだが作り手だけでなくもっと多方面視点で捉えたら面白いドキュメンタリーになったろうと思う。やかんのある近くの住宅のキッチンでサグラダファミリアのある暮らしを語ってもらいたかった。