掛谷拓也

教祖誕生の掛谷拓也のレビュー・感想・評価

教祖誕生(1993年製作の映画)
3.0
公開当時にはビートたけしを漫才師と馬鹿にして見ていなかったが、役者としての北野武はこの時点で完成している。何でもありに思えた80年代新興宗教ブームを戯画的に描いている。この映画の宗教は神道系だが山の中に霧が立ち込める中で修行する場面は本格的な神々しさがあって面白い。オウム事件の前だから成立するコメディだろう。オウム事件以前にはこうやって新興宗教を茶化す雰囲気があった。