本当にあった事件からヒントを得て作られたストーリーと言うのだから恐ろしい。
監禁、拉致されて7年間も閉じられた生活を強いられていたジョイ、そしてその「へや」で生まれて全く外の世界を知らない5才の息子、ジャック。
「へや」以外の世界があると信じることのできないジャックが、もう十分物事を理解できる年齢に達したと判断して
外へ逃すジョイ。
前半の、脱出するまでのハラハラドキドキも凄いけれど、
外に出てからの2人を描く後半が何ともせつない。
外の環境にも柔軟に対処していくようになった幼いジャック。
外の世界を知っていたジョイの方がトラウマに晒され、傷が深い。
どうかどうかこの2人に平安な日々が訪れるよう、願わずにいられない。