まるでお伽話の絵巻物のような美しい舞台。
舞台前に玉三郎が「現代の歌舞伎」と表現していた理由がわかる。
我々がイメージする歌舞伎ではなかった。
なんか、爺や婆や以外の主人公2人は現代言葉だったしね。
抜群に衣装が美し過ぎる。
美女はもちろん、公子の勇ましいこと。
2009年の海老蔵はすっっげぇカッコイイ。
そして海の底をイメージした薄暗い青の世界に流れる優しいハープの音。
幻想的で物語の世界に入り込んでしまった。
ストーリーは結構単純で、
美女に惚れた自由奔放で俺様な公子と
悲しがりのメンヘラ美女。
海に溺れて死んだと思った美女。
自分が生きてることに喜んで、公子に貰った宝石類を親とか親戚みんなに知らせたい!自慢したい!
気持ちはわかるが、公子にあれだけあかんって言われたら癇癪起こさんと引き下がろうな。
公子、人間から蛇の姿にしか認識されずに悲しむ美女に対してキレすぎ。
泣くな!泣けば殺す!!は短気すぎるて。
そしてその後スッキリ仲直りできるのは、お伽話ならでは。チャンチャンって感じ。
ツッコミどころ満載で面白かったです。
ちなみに、海蛇のゆららかな優しい動きに1番感動した。
歌舞伎界の黒子すげー。