スガル

トランボ ハリウッドに最も嫌われた男のスガルのレビュー・感想・評価

1.1
ひどかった。
個人的にこういう映画大嫌いです。うわべだけというか。映画である必要あるんでしょうか。作った人の思想のなさが映画に表れていると思います。映画の中で思想を題材にしてるのに。
ブリッジオブスパイもこういう感じでした。あの映画よりましなところは少し短かったことかな。

実話だとなんでも許されると勘違いしてる気がします。ブリッジオブスパイも人物の気持ちが感じられない映画でしたけど、この映画もでした。
冒頭からいい台詞を連発するところにこの映画の浅さが表れていたと思います。一本調子で苦痛でした。最後まで単調。ヘレンミレンの改心とか見れると期待したのに。

主人公の思想がまずわからない。
何をもってその思想を持つに至ったのか?
説明がない。
この映画を作った人に思想がないから表面的な映像を流すことしかできないと想像します。
思想を守るために戦った人を描く映画なのに、その思想の大切さや意義が伝わってこないから最初から最後まで茶番でした。

台詞ももっともらしいことを話してたんですけど、支離滅裂なところも多かった気がします。
エルファニングの誕生日に暴言吐いてたけど回収は?
家族に対してひどい言動もあったけど、結局曖昧に片付けていてちょー白けました。普通、ここだけでも感動させてくれるのに。

まず、トランボの才能が理解できなかったです。
素晴らしい脚本を書ける才能の根本は何なのか?
人の心の痛みを理解できる人だから書けるんだとかほんの少しでも説明が欲しかったです。この映画ではそういう説明一切なかったですね。

自分の大好きな映画と設定がすごく似てるんですけど、その映画の題名もここでは書きたくないです。同じ題材を扱っても表面的な人たちが映画を作るとこうなってしまうんだな。
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