拓馬

メッセージの拓馬のネタバレレビュー・内容・結末

メッセージ(2016年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

「言語」という概念に重きを置いたSF。

序盤と終盤の緩急がエグい。
過去、現在、未来を並行させ、結末から展開していく作風に感銘を受けた。

新たな言語の解読に疲弊しつつ、解釈の幅が広がりハンナとの思い出がフラッシュバックとなって彼女の未来を示唆する。

「武器を与える」とはヘプタポッド語を理解させ、時間という概念を超越した人類に3000年後の命運を託す目的があったのだろう。

その意図を汲んだ第一人者が今作の主人公であり、未来を知った上での彼女の選択は、ヒューマンドラマ的な要素も重なって重厚な映画に仕上がっていた。

個人的SFベスト3に入る傑作。
拓馬

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