いずむ

メッセージのいずむのレビュー・感想・評価

メッセージ(2016年製作の映画)
5.0
過去にさまざまな映画の感想・批評をいくつも読んできたがもっとも心に残っているものは『キャリー』(1976)へのたった数文字のツイートだ。‐‐‐「今日出会うキャリーには、別の未来があるかもしれない」。何という“願い”の言葉なのだろう。何度見ても面白い、見るたびに味わい深くなる、何回見ても映っているものは変わらないのに好きな映画を何度も見るという映画ファン特有の行為を形容するのにその言葉は事欠かない。年齢や環境の変化により捉え方が変わるということはあるかもしれないが、それは映画が変わったのではなく、自分が変わったのだ。映画は、変わらない。物語はそこにある。しかし、途端に消えてしまうことはあるかもしれない。鑑賞形態等の見方を変える可能性はあるかもしれない。それでも、映画と共に人生を歩みたいと思うから、映画を見つづけると思う。いや、思うのではなく“願う”。こんな感動に出会うとは夢にも思わなかった。自分史に刻まれる大傑作。
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