歩

ぼくのエリ 200歳の少女の歩のレビュー・感想・評価

ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)
4.4
ダイヤモンドダストが煌めくノスタルジックな雰囲気と残酷描写が調和する北欧独特のホラーは大胆かつ繊細。ヴァンパイアに反応する猫、硫酸で溶けたおじさんの顔、エリの顔が一瞬年老いて見えたり爪に血が滲んでいたり細部まで凝った演出にゾクっとする。噛まれてヴァンパイアに感染した女の人の末路にも度肝を抜かれた。
私にはエリとオスカーの関係性は恋愛ではなく孤独な者同士の共依存に見えた。電車に揺られ楽しそうにモールス信号でカバンの中のエリとやりとりするオスカー 相手を殺してでも生き残る、歳を取らないエリと共に残酷な旅に出たに違いない
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