lvs

傷物語I 鉄血篇のlvsのネタバレレビュー・内容・結末

傷物語I 鉄血篇(2016年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

劇場版なので、ドラえもん映画同じく、TV放送されていた物語シリーズと比べてかなり作画に力が入っている。
それは良い事なのだが、内容もかなり毛色が違っていて、とにかく髪の毛がユラユラ、吐息がハァハァ、瞳がギョロギョロと、無駄に尺を伸ばしているような印象も受けてしまった。
実際、内容も尺もアニメの2話分程度の物なので、これを数千円払って映画館に観に行ってたら結構きついなと思う。

四肢欠損して血まみれの忍が阿良々木に「うぬに儂を助けさせてやる」と上から目線で言い放つものの、あわわわわとパニックになって逃走する阿良々木。それを見て助けて貰えないと絶望した忍が「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」と泣きながら暴れる。
重要なシーンだとはいえ、この一連の流れは本当にオーバーにやりすぎていて無駄だったなと感じてしまった。
忍が子供っぽいのって身体と共に精神も幼女化したものだと勝手に解釈していたが、死を目前にジタバタとパニックになるのは伝説の吸血鬼のイメージとは大きく外れていて、可愛いといえば可愛いのかもしれないが、500年以上を生きる吸血鬼としての高潔さなんかは微塵も感じられなかった。

阿良々木と忍の出会いを観られたのは良かったけど、これわざわざ映画でやるような事か?と疑問に思わずにはいられないクオリティでもある。
lvs

lvs